シャカリキ


有給をとった事をいいことに、曽田正人の「シャカリキ」を全巻読み直し。今回は、漫画びゅーあというツールを使ってすべてデジタルで閲覧しました。デジタル化に関してはまぁ置いといて、今までPCを含む表示機器でまとめて漫画を読むなんて事は、疲れるし解像度の問題もあって無理だと思ってたんですが、非常に快適に読むことが出来た。漫画びゅーあを使わなかったら読む気にはならなかったと思う。
こうなると、先日発表された松下の電子書籍端末が猛烈に欲しくなってくる。ちまたの個人日記サイト見ると、否定的な意見が多いんだけど部屋に溢れかえる未整理の漫画の山を見ると、今すぐにでも欲しい。今でLDからDVD等メディアが変わることによる投資は現実的にしてきているので、自分の気に入っている同じコンテンツに投資するのには抵抗は無い。ただし、コンテンツの料金は、新刊じゃないのであれば、今まで回収した分や流通のマージン等がかからない事を考えれば、現在の半分程度の価格は必須かと。
愛読書の保存だけでなく退屈な移動の余暇時間、特に飛行機や新幹線の移動中に、自分のライブラリの中から好きなコンテンツを選んで読める。想像するだけで素敵ライフだ。
現在、5月に予定している海外出張にあたって約9時間のフライトをどう過ごすか考えているところで、詳細はまた別途。

とまぁ、そんなことよりシャカリキだ。曽田正人というと、「め組の大吾」と「昴」小学館の作品が有名だけど、元々デビューは講談社で、初連載は秋田書店という変わった経歴を持つ。新人のくせにあちこちに殴りこみをかけるあたり、自分の作品に自信持っているんだなぁ。しかも、初連載を少年チャンピオンという決してメジャーでない雑誌を選ぶあたりも、おそらく自分の描きたいものを描かせてくれるところを選んだ結果だったのではないかと。
そのチャンピオンでの連載が「シャカリキ」で、自転車のロードレースというこれまたマイナーなネタで連載時にはまったく注目なんてしてなかった。だって、ヌルいおねえちゃんでてくるわけでもないしー、絵柄も泥臭いしー。もうひとつ注目できなかったのは、全18巻でエピソード的には5つ程しか無いことからわかるとおり、連載誌で断片的に読んでもその内容のアツさは伝わらない、まとめて読む作品の典型みたいな構成のためかと。
内容はグダグダ言っても伝わらんので、漫画喫茶で読む本が無かったときにでも手にとってみるが吉。きっとそのまま半日潰れる事間違いなし。
人が死ななくても、悲しくなくても泣く事が出来る貴重な漫画のひとつです。